「モチベーションという幻想が習慣化の邪魔をする」スティーヴン・ガイズ『小さな習慣』より

 

この本では冒頭でいきなり、

「自分の鼻を触ってください」

と指示されます。

これは冗談ではなく、

「これくらい小さな指示であれば、

誰でも、簡単に、鼻を触ることができる」

ということです。

 

今これを見てる人も簡単に触れますよね。

(別に触らないくても全然大丈夫です。)

 

では、こう言われたらどうでしょう。

「腕立て伏せを今から10回やってください」

 

これだと、

「腕立て10回なんて楽勝楽勝♪」

「そりゃ~10回はできるけど、なんでそんなことしなきゃいけないの?」

「10回なんてできないし、そもそもめんどくさい!」

と、意見がバラけるかと思います。

 

習慣化もおなじこと

先程の「小さな指示」を「小さな習慣」に置きかえてみます。

「小さな習慣」というのは、目標が小さすぎるため、体調不良だろうと、忙しかろうと絶対に失敗することはありません。

 

それが、毎日1回の腕立て伏せであっても、全く問題なし。

 

でも、おそらくこんな反論が予想できます。

「いやいやいや毎日たった1回じゃ、やる意味なんてないっしょ!?w」

 

それが、そうとも言い切れません。

僕の経験も元に書かせていただくと、なりたい自分が、

例えば「1日100回腕立てできる人」とします。

 

これを初日から100回やったら、

まず次の日は、

 

 

高確率でやりません。

 

 

てかできません。

 

だってキツイんだもの。

 

それなら少しハードルを落として、

1日10回ならどうでしょう。

これなら何日かは、いけそうです。

 

そこで、数日たって少し筋肉がついてきた人は、このように考えます。

(過去の自分です)

「1日10回楽にできるようになってきたから、ぼちぼち15回、いや20回に増やせば、夏には筋肉モリモリだぜ♪」

 

でも、そこが落とし穴です。

僕もこの穴には、何度か落ちてますw

 

1日にこなすハードルを上げると、いずれどうなるかというと。

 

 

 

こうなります。

 

 

「あ~今日はなんだか、やる気がしない!」

 

勘の良い人ならわかると思います。

 

少し筋肉がついてきて、1日のハードルを上げてしまうと、

 

 

そう

 

 

とたんに、クソめんどくさくなる。と

 

 

モチベーションという幻想に頼らないこと

話を少し戻します。そもそもなりたい自分は「1日100回腕立てできる人」でしたよね?

それが、回数の多さから、どんどんめんどくさくなって、最終的には習慣化が途絶えます。

 

ここで、「1日1回の腕立て伏せ」

「それ以上はその日の気分で、何回やってもいいルール」にしてみる。

すると、「いまの自分」「なりたい自分」との間に勝手にモチベーションが生まれます。

モチベーションと聞くと、

何か行動する前に上げる。という考え方が一般的かと。

でも、そうではなく。

「モチベーションというのは、やってる最中に勝手に上がるもの」

この本でも書かれているし、事実僕もそう感じています。

 

僕の最終的な目標は「毎日100回の腕立て伏せ」ではないけれど、1日最低1セットのタバタ式トレーニングをやっています。

この考え方のおかげで、今日は7セットもできました。

 

先に行動をとると、モチベーションがすぐに後を追いかけてきます。p76より

 

 

僕の実例

タバタ式トレーニングがどういったものか軽く触れますと。

 

  1. 腕立て伏せ 20秒
  2. 休憩 10秒
  3. 腹筋 20秒
  4. 休憩 10秒
  5. スクワット 20秒
  6. 休憩 10秒
  7. もも上げ 20秒
  8. 休憩 10秒

 

これで1セット。

腕立て伏せは20秒の間に、約10回くらいできます。(調子によって9~11回)

なので、今日は7セットやったので、

70回ほど腕立て伏せをやったことに。

 

もちろん、明日もこの回数をやるかどうかはわかりません。

でも、1セットであっても全く問題なし。

 

体調と気分しだいでは1セットなんて楽々できるので、それ以上やることが多いです。

 

もう1度言いますが、ハードルは1セットより上げない。むしろもっと低くてもいい。要は外に出てしまえばこっちのもの。

この調子で、去年の夏ごろから毎日習慣化できています。

 

ガイズ先生いわく、

 

「小さな目標は大きな目標より優れている」p20より

 

です。

 

 

The following two tabs change content below.
鷺 健一

鷺 健一

基本、短文記事が多いです。 長文は気が向いたときだけ。 イナフリ9期生/立花岳志の塾生/楽観的。 ゆ〜〜〜っくり記事の質を上げてければと思ってます。

ABOUTこの記事をかいた人

鷺 健一

基本、短文記事が多いです。 長文は気が向いたときだけ。 イナフリ9期生/立花岳志の塾生/楽観的。 ゆ〜〜〜っくり記事の質を上げてければと思ってます。