桜井章一さんのことは、過去にテレビかなにかで触れて、少しだけ知ってました。
その方が本を出されてるということで、20年間無敗の人から、いったいどんな言葉が飛び出すのか?
そんな好奇心から、今回購入にいたったしだいです。
雀鬼、桜井章一とは
東京都に生まれる。大学時代に麻雀にふれ、のめり込む。
昭和30年代後半、裏プロの世界で勝負師としてまたたく間に頭角をあらわす。
以来、20年間「代打ち」(依頼者の代わりに麻雀を打つ人)として超絶的なつよさをほこり、「雀鬼」の異名をとる。
そのあいだ、一度も負けなしの無敗伝説をつくった。
現役引退後、著者をモデルにした小説、劇画、映画などでその名を広く知られるようになる。
現在、麻雀を通して人間力を鍛えることを目的とする「雀鬼会」を主宰し、全国から集まった若者を指導している。
”「自然体」が 一番強い”のプロフィール欄から一部を抜粋。
「20年無敗って……ハンパ無いな…」
本当に20年間無敗なのか?
本の内容の前に、本当に20年無敗なのか?
気になりますよね。
あくまで、「自称」だとしたら、本に書いてることも説得力が無くなります。
ですので、お得意のネットをつかってエゴサーチをしてみました。
…
…
…
ウーン。
どうも、嘘という記事はそんなに見当たらないので、やはり本物なのでしょう。
それよりもこんなエピソードを発見しました。
裏プロってヤ◯ザの代打ちもするらしく、「日本刀を背中に突きつけられ、勝ったら殺す。と言われても麻雀を打ち続けた」という伝説を見つけてしまいまいた。
全く、よくそんな状況でまともに勝負できるもんだ。
観客にヤジ飛ばされて、2ちゃんで叩かれるなんて、それに比べたら屁みたいなもんですね。
麻雀を知らなくても読めるのか?
僕は麻雀を1ミリもわかりません。
いや、1ミリは嘘かな?ドンジャラだったら分かるのでw
そんな僕でも全然読めます。
麻雀のルールで話されてる部分はほんの2,3行くらいでした。
なので、麻雀を知らない方でも十分に読めます。
そもそも、なぜ「自然体」が一番つよいのか?
それはこの本で一貫して語られている、緊張やプレッシャーからくる「硬さ」にある。
自然界の動物は頭で考えるよりも、「感覚」で生きている。
動物たちの「感覚」は教科書で習うような技術ではなく、本能から来ている。
自然由来の技術には無駄がない。
煩悩のかたまりである人間は、どうしても頭で考えてから行動するので、動きが硬くなる。
「無邪気で、無心な人ほど強い」のは、「自然界の法則」が物語っている。
この本で一番感心したところ
もし強い人と弱い人を分ける境界線があるとすれば、それは己の弱さを真正面から見ることができるか否かだ。
136ページより
僕は世間でいうところの「あがり症」です。
あまりこの弱点を人に打ち明けたくなくて、若いときに隠していたことがありました。
でも、自分は「あがり症なんだ」と認めてしまうと、完全には克服できなくても、楽になって「社交性」が上がります。
勝負の世界でも、そこそこ強い人間って、一つ得意な部分があるとそこに頼り切ってしまう人がいます。
それは自分の弱点から目をそむけるようなもの。
その「得意な部分」がもっと「得意な人」が出てくると、たちまち弱くなっちゃう人っていますよね。
「本当に強い人」とは、「得意な部分より、いかに弱点をより多く自覚しているか」だ。
まとめ
勝負の世界だけでなく、日常的に使える内容になってます。
20年間無敗が本当であろうが、嘘であろうが、この本の内容はどんなことにも応用がきくので、間違いなく読んで損はありません。
鷺 健一
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